悪魔くん・その他いろいろと語る場所
墓場鬼太郎みました! 久しぶりにリアルタイムでアニメみた気がする。原作通りだ~今のところ人間の味方ではないかもしれないけど悪い子でもない、というかんじ。この雰囲気すごいいいねハイハイする鬼太郎が愛らしすぎて参ったわ! 以下感想みたいなものです。わたしはフジテレビでみてますが、まだ見てない方もいらっしゃると思うので今さらですが分けます!
水木視点で物語は進んでいく。原作とほぼ同じだ。身体を持っていた頃の目玉の親父を一度映像としてみてしまうと、慣れ親しんだ目玉だけの姿は切なく感じる。鬼太郎を守り、育ててあげられる身体のまま生き続けたかっただろうなと思うと悲しくなるけれど、そんなことを感じさせないくらい目玉の親父の懐は大きい。鬼太郎はただの一度も両親の腕に抱かれたことがないんだと思うとたまらなくなる。
水木は不気味な隣家の夫婦と距離を置こうとする。ある日ふと気になって立ち寄ってみると夫婦はすでに死んでいた。哀れに思った水木は墓を立ててやり、寒さに襟を立てながら足早にその場を立ち去ろうとする。そんな水木の足を止めたのは、悲痛な赤子の泣き声だった。
恐怖にかっと目を見開き脂汗を流す水木の背後で、卒塔婆が倒れる乾いた音が響く。まだ柔らかい湿った墓土を突き破り、まず左手、それから右手が現れる。生まれたばかりとは思えない力の強さで墓の底から這い上がってきた赤ん坊は、この時点ではまだ名前すらない。のちに、目玉だけの姿になりながらも我が子のもとへ急いだ父によって鬼太郎と名づけられることとなる。恐怖と混乱に支配された水木は赤子を地面へ投げつけ、赤子は片目を失った。赤子の悲鳴に応えるように地蔵菩薩は血の涙を流し、雨脚はますます強くなる。
冷静になった水木は鬼太郎を可哀そうに思い養子にする。
月日は流れ、鬼太郎は人間の子供に交じって小学校に通っている。トレードマークのちゃんちゃんこと下駄、そしてなぜか帽子を着用している。同じ年頃の子どもたちからは不気味がられているようだ。しかし鬼太郎は気にしていないどころか人間自体に興味がない様子。ところで小学校では水木鬼太郎と便宜上名乗っているのだろうか。水木も自分で鬼太郎の父親だといっていたことだし。背広姿のごく普通の人間が自らを鬼太郎の父親だといっている姿はなんだか新鮮というか不思議な感じだ。
鬼太郎には悪意はまったくないのだろうが、ちょっとした説明の不足やら価値観の違いやらで結果的に育ての親を地獄へ落とすこととなる。義理の父親と祖母に不幸をもたらし、カラコロと下駄の音を響かせ去っていく。と書こうと思ったが、カラコロというより、さくさくという音だった。現代版鬼太郎と違い、コンクリートではなく土の上を歩くことが多いからだろうな。
「とうさん。人間ってちょっと、おもしろい生き物ですね」
なにはともあれ、鬼太郎は人間に興味を持った。
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