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悪魔くん・その他いろいろと語る場所
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 ちょっと・転職・したい☆今日この頃~
 微妙に暑いですがお元気でしょうか。 

「ユダヤ警官同盟」マイケル・シェイボン
 上巻半分くらいで挫折です我慢して読めばおもしろくなりそうな気配はあったもののユダヤの歴史がえんえん続いてちょっと疲れたので後でまた読もうと思いますv


「青ひげ」
「ジェイルバード」
 けっこう最近読んだ本。どっちもカート・ヴォネガットで、彼の著作はすべて読破する予定です「愛は負けても親切は勝つ」
「スローターハウス5」
 代表作のひとつ。ヴォネガットほどユーモアがあって知的でウィットに富んでてセンスのいい作家はなかなかいないと思う、のでヴォネガット未読でいい作家を新規開拓したい人にお勧めですヴォネガットが繰り返し描いている拡大家族その他もろもろの思想は大真面目なのかユーモアなのかニヒルなのか、好きなように捉えて「そいういうものだ(※「スローターハウス5」で繰り返し出るフレーズ)」と言いましょう

 以下、「スローターハウス5(122ページ~)」より抜粋。こんな感じで「そういうものだ」が多用されてます
「ローズウォーターは頭の回転の速さではビリーより数等まさっていたが、二人が直面している精神的危機やその対処の方法は似たようなものだった。二人とも人生の意味を見失っており、その原因の一端はどちらも戦争にあった。たとえばローズウォーターは、ドイツ兵と見誤って十四歳の消防夫を射殺していた。そういうものだ。一方ビリーは、ヨーロッパ史上最大の虐殺、ドレスデン焼夷弾爆撃の体験者であった。そういうものだ。
 そのような事情から、二人は自身とその宇宙を再発明しようと努力しているのだった。それにはSFが大いに役に立った。

 あるときローズウォーターがビリーにおもしろいことをいった。SFではないが、これも本の話である。人生について知るべきことは、すべてフュードル・ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』の中にある、と彼はいうのだった。そしてこう付け加えた。「だけどもう、それだけじゃ足りないんだ」

 またあるとき、ローズウォーターは精神科医にこういった、「思うんだがね、あんたたちはそろそろ、すてきな新しい嘘をたくさんこしらえなきゃいけないんじゃないか。でないと、みんな生きていくのがいやんなっちまうぜ」
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