サリンジャーの短編「テディ」が好き。最近ふと思ったんですが、この話はなんだか悪魔くんを彷彿とさせます。主人公のテディは十歳の男の子で、埋れ木真吾くんとちょうど同い年くらい。テディは神童で、そこも悪魔くんと重なるけど、真吾くんよりずっとクール。だから埋れ木真吾くんよりも、松下くんや山田くんに近い印象があります。そんなクールで飄々としているキャラも大好き
両親を愛しているかときかれたテディが、もちろんそうだと認めるシーンがあって、そのあとに続く、
「ただしその愛という言葉だけど、あなたはぼくにもあなたが望むような意味にそれを使わせたがっている――そうでしょう?」
この場面前後のやり取りがおもしろい。
言葉に対する定義やそれによって喚起されるイメージは人によってまちまち
だけど、それの表現がテディはいいなあと思います。悪魔くんとちょっと重なるなと思うと余計にそう思っちゃいます
わたしもいろいろ妄想大発信してるけど、わたしの言葉の定義やイメージは読んでくれた人と違うだろうから、そういった違いを知る機会があると凄いうれしくなります! 悪魔くんってそんな一面もある、可愛すぎる……と萌え燃えに
真吾くんも聡明な子ですが、一番いいところはやっぱり他者に対する優しさかなと思います。なにか思うところがあっても、その発言が周囲に及ぼす影響をちゃんと考えられるから、たとえば百目ちゃんがうっかりなにかしても、いきなり責めたりしないところが好き小学生とは思えない大人びた優しさにめろめろです!
敵にもすごく優しい子だし。敵にしろ味方にしろ、その言動の真意をすぐに正確に読み取ることはできないし、読みとれたと自分では思っても違っているかもしれないしで、そのへん真吾くんはちゃんとしてる上、仮に読みが正しかったとしてもよほどのことがない限り相手を許しちゃいますよね! 必要があればはっきり言うけど、まずは心の中にとどめておいて、発言したほうが相手のためになると思ったときだけ、たしなめたり叱ったりするところがほんと優しい子だなって思います。リーダーの素質がばりばり。
まだあどけなさが残る子供なので時には年相応の悪戯とか口喧嘩もしちゃったりして、そこがまた可愛いー! ちょっとすねてみたり悩んだり子供らしく家族が恋しくなったり。たまには自分を責めたり感情的になっちゃったりもするけど、そのあとで苦悩する姿とかも魅力が……!
サリンジャーといえば「ライ麦畑でつかまえて」だけど、実は本自体は持っているけどまだ読んでないです!
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